動作の仕組み
キャンペーン設定でルールを作成 → システムが定期的に統計をチェック → 条件を満たす → アクションが自動実行される
自動ルールの設定
各自動ルールは次の3つの要素で構成されています。
期間(Period)
アクション(Action)
条件(Conditions)
ルールを有効にするには、3つすべてを設定する必要があります。
期間
期間では、以下の2点を設定します。
システムがどの期間の統計データを分析するか
統計データをどの頻度でチェックするか
期間 | 分析対象のデータ | チェック頻度 |
1日 | 過去1日間 | 30分ごと |
2日 | 過去2日間 | 30分ごと |
3日 | 過去3日間 | 30分ごと |
5日 | 過去5日間 | 1時間ごと |
7日 | 過去7日間 | 1時間ごと |
14日 | 過去14日間 | 1時間ごと |
30日 | 過去30日間 | 1日1回 |
60日 | 過去60日間 | 1日1回 |
90日 | 過去90日間 | 1日1回 |
💡 統計データは、前回のチェック以降ではなく、選択した期間全体の累積データとして計算されます。
アクション
設定したすべての条件を満たした場合に、ゾーンに対して実行される処理を指定します。
Blacklist Zone
対象ゾーンはこのキャンペーンでブロックされ、広告配信が停止します。
キャンペーンでBlacklistを使用している場合、ゾーンはBlacklistに追加されます。
キャンペーンでWhitelistを使用している場合、ゾーンはWhitelistから削除されます。
どちらの場合でも、結果は同じです。そのゾーンには、このキャンペーンで以後インプレッションが配信されなくなります。
Move Zone to Whitelist Campaign
対象ゾーンは現在のキャンペーンでブロックされ、指定した1つ以上のキャンペーンのWhitelistへ追加されます。
処理の流れは次のとおりです。
ゾーンが現在のキャンペーンのBlacklistへ追加される → このキャンペーンでの配信が停止
ゾーンが選択した各ターゲットキャンペーンのWhitelistへ追加される → そのゾーンに対してのみ、対象キャンペーンで配信が継続
⚠️ ターゲットキャンペーンは、現在のキャンペーンと同じAdvertiserアカウント内に存在する必要があります。
Blacklistが空(デフォルトで全ゾーンが許可されている)のキャンペーンはスキップされます。すでにそのゾーンで配信可能なため、追加の処理は不要です。
条件
監視したい指標を有効にし、それぞれに判定条件としきい値を設定します。
Higher:設定した値より大きい場合
Lower:設定した値より小さい場合
⚠️ 複数の条件を有効にした場合、すべての条件を同時に満たした場合のみルールが実行されます。AND条件であり、OR条件ではありません。
利用可能な指標
Impressions
指定期間中の総インプレッション数。
Spend
指定期間中の広告費用の合計。
Conversions
指定期間中に発生したすべてのコンバージョン数(種類やLabelを問わない)。
Label Conversions
指定したLabelに一致するコンバージョン数。
トグル横の入力欄にLabel名を入力してください。
Labelが設定されていないコンバージョンを集計する場合は、特別な値 none を入力してください。
eCPA(Effective Cost Per Acquisition)
指定期間中の平均コンバージョン単価です。
総広告費 ÷ 総コンバージョン数
対象ゾーンで期間中にコンバージョンが0件だった場合、eCPAは0として扱われます。
そのため、「eCPA Higher than X」 の条件は満たされず、そのゾーンは引き続きアクティブのままとなります。
ご注意
⚠️ 条件が1つも有効になっていない最適化ルールは実行されません。
Conditionsは初期状態ではすべてオフになっています。少なくとも1つの指標を有効にしてください。
⚠️ 対象期間中にゾーンでアクティビティがなかった場合、すべての指標は0として扱われます。
しきい値を設定する際は、この点にご注意ください。インプレッションが0のゾーンは、SpendやeCPAの条件では判定されません。
⚠️ 同じルールは、同じ期間内に同じゾーンへ1回しか適用されません。
一度ルールが実行されると、期間が終了するまでそのゾーンには再度適用されません。
⚠️ 「Move Zone to Whitelist Campaign」を使用する場合は、事前にターゲットキャンペーンを選択しておく必要があります。
ターゲットキャンペーンはすべて、現在のキャンペーンと同じAdvertiserアカウント内に存在する必要があります。
例1
目的
90日間のデータをもとに、広告費を消費しているにもかかわらず成果の悪いゾーンをブロックします。
設定例:
動作
システムは毎日、各ゾーンの過去90日間の統計を確認します。
次の2つの条件を同時に満たした場合のみ、そのゾーンはBlacklistへ追加されます。
インプレッション数が1,000以上
eCPAが5.00ドルを超える
注意点
ゾーンにインプレッションはあるもののコンバージョンが0件だった場合、eCPA = 0となります。
そのため、eCPA > 5.00ドルの条件は満たされず、広告費を消費していてもゾーンはアクティブのままとなります。
このようなゾーンも除外したい場合は、Spend条件をeCPAと組み合わせて設定してください。
例2
広告費は消費したが、成果はゼロ
このルールは、3日間広告費を消費したにもかかわらず、コンバージョンが1件も発生しなかったゾーンを検出します。
Spendのしきい値を設定することで、単にトラフィックが少ないだけのゾーンは除外対象になりません。実際に広告費を消費し、成果が出ていないゾーンのみがBlacklistへ追加されます。
おすすめの用途: コンバージョンコストを重視するほとんどのキャンペーン。
例3
当日中にインプレッションが多いがコンバージョンがゼロ
これは前述のルールを、インプレッション数ベースでより迅速に適用する方法です。
1日で1,000以上のインプレッションが発生し、コンバージョンが0件だった場合、その日のうちにゾーンがブロックされます。Spendが増えるまで待つ必要はありません。
おすすめの用途: 大量のトラフィックを扱うキャンペーンで、成果の低いゾーンを素早く除外したい場合。
例 4
成果が出ない、またはコンバージョン単価が高すぎるゾーンを除外する
オファーの条件や目標 eCPA に応じて、OR 条件を使用したルールを設定することもできます。
この例では、広告主の目標 CPA は 1.00 ドルです。つまり、このオファーで利益を維持するために、1 コンバージョンあたり支払ってもよい最大金額が 1.00 ドルとなります。この目標値を基準に、2つのしきい値が設定されています。
Spend のしきい値(ルールブロック 1) = 1.10 ドル
目標 CPA よりわずかに高い値(1.10 ドル)に設定されています。これは、新しい Zone や配信開始直後の Zone に対して少し余裕を持たせるためです。もしちょうど 1.00 ドルで判定すると、コンバージョンが発生する直前にもかかわらず Zone がブロックされる可能性があります。10 セントの余裕を設けることで、そのタイムラグを考慮しています。
eCPA のしきい値(ルールブロック 2) = 1.00 ドル
こちらは目標 CPA と同じ値です。Zone がコンバージョンを獲得していても、例えば 5 件のコンバージョンに対して合計 5 ドル(eCPA = 1.00 ドル超) のように、1 件あたりの獲得コストが目標を上回る場合、その Zone は利益が出ないため Blacklist に追加されます。
動作
システムは毎日、各 Zone の過去 90 日間の統計を確認します。
以下のいずれかの条件を満たした場合、その Zone は Blacklist に追加されます。
合計 1.10 ドルを超える広告費を消費したにもかかわらず、コンバージョンが 0 件である。
eCPA が 1.00 ドルを超えている(コンバージョンは発生しているが、獲得コストが高すぎる)。
各ルールブロックは OR で接続されているため、どちらか一方の条件を満たすだけでルールが実行されます。両方の条件を同時に満たす必要はありません。
おすすめの用途
1 つのルールで、次の 2 種類の問題を同時に検出したいキャンペーンに適しています。
予算だけを消費して成果をまったく出さない Zone
コンバージョンは発生するものの、CPA が高すぎて利益が出ない Zone
それぞれに別々のルールを作成して管理する必要がありません。
注意点
コンバージョンが 0 件の場合、eCPA は 0 として扱われます。
そのため、ルールブロック 2(eCPA)だけでは、広告費を消費しているにもかかわらずコンバージョンがない Zone は検出できません。
そのため、ルールブロック 1 を組み合わせることで、「成果ゼロ」と「CPA が高すぎる」という両方の問題をカバーできます。
例 5
多段階クリーニング:初期フィルター + 長期間成果がない Zone + CPA が高すぎる Zone
動作
システムは毎日、各 Zone の統計を確認し、以下のいずれかの条件を満たした場合に Blacklist へ追加します。
90 日間で 10,000 Impression を超えたにもかかわらず、コンバージョンが 0 件。
10 日間で 1,000 Impression を超えたにもかかわらず、Label Conversion(例:登録) が 0 件。これは短期間で問題のある Zone を検出するための、より早く高感度なチェックです。
90 日間で 10,000 Impression を超え、eCPA が 30 ドルを超えている。つまりコンバージョンは発生しているものの、獲得コストが高すぎます。
なぜ 3 つのルールブロックを使うのか
各ブロックは異なる問題を検出し、それぞれ異なる期間を対象としています。
ルールブロック 1
長期間にわたり十分なトラフィックを獲得したにもかかわらず、まったく成果を出さなかった Zone を検出します。
ルールブロック 2
短期間かつ高感度のチェックです。登録などのマイクロコンバージョンすら発生しない Zone を早期に検出し、90 日間待ってから判断することなく、早い段階で無駄な広告費を削減できます。
ルールブロック 3
コンバージョンは発生しているものの、CPA が目標値を超えている Zone を検出します。
これはブロック 1 や 2 とは異なる問題です。この Zone は「成果がない」のではなく、「利益が出ない」状態です。
おすすめの用途
多数の Zone を同時に運用しており、すべてを毎日手動で監視することが難しいバイヤーやアービトラージ担当者に最適です。
この構成により、
明らかに質の低いトラフィックを素早く除外する仕組み
成果が出るまで時間が必要な Zone を長期間評価する仕組み
コンバージョンはあるものの CPA が高すぎる Zone を検出する仕組み
を、1 つのルールセットで実現できます。
注意点
コンバージョンが 0 件の場合、eCPA は 0 として扱われます。
そのため、ルールブロック 3(eCPA)のみでは、高額な広告費を消費しているにもかかわらずコンバージョンがない Zone を検出できません。
この問題を補うため、ルールブロック 1 と 2 では eCPA ではなく、Impression 数と Conversion 数 を利用して判定を行っています。











